2018年4月19日木曜日

穀雨(二十四節気)葭始生(七十二候)4月20日~24日 閲覧者30万人突破!「雛祭り」「柏餅」 結婚記念ロケ撮影

 二十四節気は「穀雨」です。この日の雨は、少し強い”春雨”でした。”穀物”にとっては、”恵みの雨”となったようで、「上総の農家」(写真:上左)や「下総の農家」(写真:上右)の畑の”大麦(写真:下左)”、”小麦(写真:下右)”もますます青みを増してきています。さて、「房総のむら」のこの「歳時記ブログ」は平成22年7月に開設しましたが、4月14日に閲覧数が30万回を突破しました。閲覧者の方々に御礼申し上げます。これからも、「房総のむら」の年中行事や歳時記、草花の開花状況などとともにイベントなどの最新情報もお知らせしていきたいと思いますので、「房総のむら」に来館前には是非ご覧ください。
 七十二候は、「葭始生(あしはじめてしょうず)」です。「上総の農家」や「下総の農家」近くの池のほとりの”葭”もかなり伸びてきました。
 ”カラスビシャク”です(写真:左)。別名は”半夏(はんげ)”です。”ウラシマソウ”を小さくしたような形をしています。二十四節気「夏至」の末候の七十二候が「半夏生(はんげしょうず)」(カラスビシャクが生える)で、今年は7月2日からです。その”カラスビシャク”がもう”生えて”います。右の写真は、”マムシグサ”です(写真:右)。”ウラシマソウ”に似ていますが、あの”釣り糸”はありません(「春分」「雀始巣」参照)。花の色は薄緑色と紫色があります。”茎”のような部分の文様が”まむし”の”まだら模様”に似ていることから”マムシグサ”と呼ばれているそうです。少し不気味な感じがしますね。
 今年はじめての”ヤマユリ情報”になります。2年前のこの時期の調査では、有料エリア(ふるさと技体験エリア)だけでもおよそ2,600本の”ヤマユリ”が確認されており、単純に面積で計算すると「房総のむら」全体では4,300本ほどの”ヤマユリ”があることになります。その”ヤマユリ”もずいぶん大きくなってきました。中には、先端に落ち葉が付いているものもあります(写真:右)。これは、”ヤマユリ”の芽の先端が尖っているため(写真:左)、地上に頭が出た時に落ち葉を突き通してそのまま大きくなったためです。28年は7月1日、昨年は7月4日に開花を確認した”ヤマユリ”ですが、今年はいつになるでしょうか。
 「武家屋敷」隣の梅園の”梅”です。”梅の実”もずいぶん大きくなってきました。「上総の農家」の「梅もぎ」の体験は、6月2日・3日です。
 4月18日は旧暦の3月3日にあたり、「房総のむら」の農家では「雛祭り」の展示を行いました。もともとは「雛祭り」は年に1回とは限らず、子どもが病にかかるたびに人形を山や川に送り、災厄を除くための行事でしたが、室町時代には3月上巳の行事として行われ、江戸時代になると3月3日に行われるようになったようです。「雛祭り」は、別名「桃の節句」とも呼ばれ、例年ならばこの時期に”桃の花”が咲いているのですが、これまでも紹介してきたように既に”桃の花”の時期は過ぎてしましました。「上総の農家」では、住宅のモデルの大網白里市の「秋葉家」の「雛祭り」を再現しています。座敷に”掛軸雛”を飾り、”甘酒”と”黄粉がのせられた大きな草餅”が供えられています。「安房の農家」では、南房総市旧三芳村の事例の再現です。主屋の”床の間”に”掛軸雛”を掛け、”お膳”には”赤飯・尾頭付・刺身・太巻き寿司”などとともに”甘酒”が並べられ、”草餅”も添えられています。豪華なお膳です。
 「雛祭り」がおわると、次は「端午の節句」です。そして「端午の節句」といえば”柏餅”ですね。ということで、「商家の町並み」「菓子の店」では「柏餅」作りの体験です。指導は、匝瑳市「鶴泉堂」の「大川功修」さんです。①耳たぶほどの柔らかさに捏ねた”新粉”を一握りずつにして蒸したものを臼に入れる(写真:上左)。②”餅”を搗く時と同じく、初めにある程度”杵”でまとめる(写真:上右)。③”杵”で搗く(写真:中左)。”新粉”の”ザラザラ”がなくなってきたら搗きあがりだそうです。④搗きあがったら、まだ熱い状態の”餅”を手で捏ねます(写真:中右)。この作業が一番の重労働だそうです。⑤水に入れしばらく冷やしたのちに、”片栗粉”を入れ再び手で捏ねる(写真:下左)。水も加えながら柔らかな”モチモチ”状態にする。⑥体験者の方々が、出来上がった柔らかな”餅”の表面の”ツルツル”感を触って確かめました(写真:下右)。
 このあとは、大きな”餅”の塊から手でちぎって小さな”団子”を作り、それを手の平で伸ばして”餡”をくるみます。①初めに「大川」さんの”お手本”と説明です(写真:上)。②各人がそれぞれ、団子を手の平で伸ばして皮を作り、餡をくるみます。(写真:中)。③太った”ギョウザ”のような形に出来上がりました。「大川」さんが、確認して手直ししています(写真:下左)。④出来上がったら”蒸篭(せいろ)”に並べて蒸します(写真:下右)。この後で、柏の葉でくるんで完成です。
 今回は、2種類の”柏餅”を作りました。緑色の”柏の葉”に包まれているのが”白みそ餡”、茶褐色の”柏の葉”に包まれているのが”こし餡”の”柏餅”です。葉をめくるとうっすら”餡”の色が判ります。”こし餡”ははもちろんですが、”白みそ餡”が絶品です。みそ汁用の味噌ではなく、お菓子用の味噌を使っているとのことで、しょっぱさはなく甘すぎずおいしいです。そして、とにかく”新粉の皮”が歯ざわりもよく”モチモチ”です。今回もおいしくいただきました。「お茶の店」の2階「喫茶」でも販売したのですが、すぐに完売してしましました。「端午の節句」も旧暦で6月頃に行えば”柏の葉”も今年の”葉”が使えるのですが、この時期ではそうはいかないので昨年の”葉”を使っているそうです。
 「上総の農家」では「たけのこ掘り」の体験です。大きな”たけのこ”もありますが、あまり大きくない柔らかいものを選んで掘っていただきました。竹の根があってなかなか掘りにくそうでしたが、2kgと4kgほどの”たけのこ”をゲットです。お母さんは”たけのこご飯”かな、といってました。”旬”の”たけのこ”を味わってください。
 結婚式を前に、「房総のむら」でロケーション撮影をされたカップルの方がおりました。神社などでのロケーション撮影は聞いたことがありますが、「房総のむら」もいいですね。町並み以外に、”桜”や”菜の花”を背景にしても撮影されていました。お幸せに!

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