2018年3月24日土曜日

春分(二十四節気)桜始開(七十二候)3月26日~30日 「桜開花宣言」、「コースター」「打掛試着」「金箔の七宝」体験

 七十二候は、「桜始開(さくらはじめてひらく)」です。早咲きの桜は、既に咲き始めたことは前回紹介しましたが、”暦”どおりに”ソメイヨシノ”も咲きました。「房総のむら」も開花宣言です。
   ”ソメイヨシノ”の開花を確認したのは2・3日前でしたが、23日には多くの木で5輪以上の花の開花を確認しました。「農村歌舞伎舞台」付近ではかなり開いていますが、「総屋」前の木は少し遅いようです(写真:左)。暖かい日が続きそうですので、日ごとに花も増えていくと思います。
 一番早く咲いた「風土記の丘資料館」裏の”一重のベニシダレザクラ”は、もう見頃です(写真:上)。近くの”コヒガンザクラモ”も少し小さな花ですが、木の下のほうまで花が咲いてきました(写真:下)。
 「房総のむら」で咲く梅で、唯一紹介が遅れていた「下総の農家」の”ユスラウメ”も咲き出しました。樹高は低く花も小さ目で、どこか桜の花に似た白色の花です。これで、「房総のむら」で今年確認した”梅の花”はすべて紹介できました。
「農村歌舞伎舞台」のある「おまつり広場」の”ハナモモ”です。休憩施設の瓦屋根の上に、大きく広がっています。こちらも今が見頃でしょうか。花は、純白で八重咲きです。裏から見ると、”淡緑色の額”が鮮やかで印象に残ります。
 館内のあちこちに咲く”コブシ”がほぼ満開です(写真:上左)。花びらもかなり広がってきました。咲き始めの頃は”コブシ”との違いがはっきりしなかった”モクレン”も、今は大きな花が”凛”として上を向いています(写真:上右)。「風土記の丘資料館」横、手前から”ユキヤナギ”、”モクレン”、”トサミズキ”です。前回も紹介しましたが、それぞれの花が今が盛りのようなのでまたのせました(写真:中左)。「上総の農家」の”ジンチョウゲ”です(写真:中右)。写真下段の花は、館内のあちこちで見られる花です。左から”タチツボスミレ”、”シャガ”、”ハナニラ”、”クサボケ”です。春の花が、一斉に咲き出しました。
 ”カタクリ”も咲き出しました。これまでも増殖活動をしてきていますが、なかなか増えません。見かけたら、写真に”とる”だけにしておいてください。お願いします。
 「啓蟄 菜虫化蝶(3月11日~)」にはのせることのできなかった、今年”羽化”した”蝶”です。「下総の農家」の畑に”モンシロチョウ”が飛んでいました。しばらくすると、畑で休んでくれました。「上総の農家」でも、菜の花畑のまわりを飛び回っている”モンシロチョウ”がいました。こちらも休んだところで、写真にとることができました。ちなみに、「昆虫談話会」さんによると、この蝶は”雌”だそうです。”前翅”の付け根が、半分灰色がかっていることが特徴のようです。
 「商家の町並み」「木工所」の「木挽きの技」の体験です。”木挽き(こびき)”とは、木材を”大鋸(おが)”で挽き切ることです。大きな鋸(前挽大鋸、木挽鋸)だけで太い”原木”から”材木”を挽きだす仕事で、製材が機械化されるまでは村々に専門の職人もいました。”鋸”には、”木目”に沿って切る”縦引き鋸”(写真:中右)と、”木目”に対して直角に切る”横引き鋸”(写真:中左)があります。「木工所」では、”縦挽き”用の”前挽大鋸”で、実際に丸太を挽いてもらいます(写真:左)。こんな体験ができるのも、”大鋸”がある「房総のむら」ならではのことだと思います。「葛飾北斎」の「富嶽三十六景」「遠江山中」に描かれた”大鋸”を挽いている絵を参考に並べました(写真:右)。”材木”の上に乗って”大鋸”を挽く男と、”材木”の下から背をそらせて”大鋸”を挽く男が描かれています。
 「商家の町並み」「畳の店」の「畳のコースター作り」の体験です。”畳表”に、お好みの柄の”縁”を張り付けて、”コースター”や”小物置き”を作ります。お母さんも一緒になって、”畳表”に張る”絵柄”や”向き”を考えていました(写真:左)。”コースター”の大きさは、”畳の目”が8目(もく)分のほぼ正方形(約12cm×12cm)です(写真:右上)。「さくらまつり」では、”畳のストラップ”(約4cm×4cm)作りができます(写真:右下)。”縁”には、写真のような”桜柄”はいかがでしょうか。
 こちらは、「下総の農家」「機小屋(はたごや)」の「コースター」作りの体験です。”草木染め”の糸を使って”木綿のコースター”(10cm×10cm)を織ります。お母さんが楽しそうに織っていますが、実は体験者は娘さんなんだそうです。でも、残念なことに、身長が少し足りなかった(約145cm以上)ようで、椅子に座って自分の足での踏み込みができないのでお母さんに代わってもらったそうです。”機織り(はたおり)”は、自分でペダルを踏んで”経糸(たていと)”を上下に分け、その間を”緯糸(よこいと)”が通るように拡げ、その”経糸”の間に”杼(ひ)”につないだ緯糸を通し、通った”緯糸”を”筬(おさ)”で手前に打ち、”経糸”と”緯糸”を組み込む作業を繰り返していきます。ということで、娘さんは”筬”で”緯糸”を打ち込む作業をしています。お母さんと娘さんの共同作業で、上手に”コースター”ができました。もう少し大きくなったら、また「房総のむら」に来て、自分で”機織り”を体験してください。
 そして、「武家屋敷」の「打掛試着」の体験は、身長が120cm以上の女性の方の体験になります。ほぼぴったり。試着できてよかったです。試着したところで、お母さんが写真を撮っていましたので、お願いして撮影させていただきました(写真:左)。決まっていますね。座ったままのポーズが長くなって、足がしびれませんでしたか。ごめんなさい。立ち上がったところでご両親と一緒に、もう一枚撮らせていただきました(写真:右)。日本の文化にも大変興味を持っているようで、いろいろ勉強もしているようでした。製作体験ではありませんので、形には残りませんが写真でこの体験を”思い出”にしてください。
 「商家の町並み」「瀬戸物の店」の「七宝焼」の体験です。でも、なんか普通の”七宝”と違うような気がしませんか?そうなんです、今回は特別に”金箔”を使った”七宝焼”(金箔の書き割りによる七宝)なのです。指導は、「馬場智与子」さんです(写真:上左)。「馬場」さんの作品作りを見ていると、”下書きのない金箔”の上に”竹くし”で”さらさら”と”書き割り(絵を描く)”していきます。金箔の豪華さはもちろんですが、下地の金箔をのせない部分を作り出すことで、見事な作品を作り出します(写真:上右)。その「馬場」さんの指導で、銅板を切って”金箔”を貼り、そこに絵を描き焼き上げたら完成です。お二人は、ペアーでキーホルダーに仕上げました(写真:下左)。”豪華な金箔”ですので、なるべく”金箔”を残した作品にしたそうです。お二人は、電車とバスで来てくれたそうですが、”七宝焼き”に時間がかかり、館内の見学時間が足りなくなったようです。でも、閉館後も古墳群を見ていきたいとのことでした。”金箔の七宝”が、いい”思い出”になるといいですね。

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