2018年1月5日金曜日

小雪(二十四節気)芹乃栄(七十二候)1月5日~9日 賑やかな「むらのお正月」でした

 新年を迎え、二十四節気は「小雪」です。雪は降っても、まだそれほどではないとのことですが、今年はどうなんでしょう。寒いです。雪が降るのでしょうか。七十二候は「芹乃栄(せりすなわちさかう)」ですが、「房総のむら」の「芹」はまだ”栄”とはいかず、まだまだ小さいです。 
 「房総のむら」では2・3日に「むらのお正月」を開催しました。 大変寒い中を、開館前から並んでいただきましてありがとうございました。開館前に並んだ方は、先着500名様限定の犬が描かれた「ミニ絵馬」をゲットできたことと思います。
 昼間は、陽射しもあったのですが、時折突風のように吹く強い北風に気温以上に”寒さ”を感じました。(北風がなければ、穏やかな”いいお正月”だったのに)
 先着500名様限定の「ミニ絵馬」(写真:左下)を手にした方の中には、「商家の町並み」「稲荷境内」に奉納された方もたくさんおりました。”お願い”はなんでしょうか?すべての”お願い”が叶うことを”お祈り”申し上げます。 

 こちらは、2日限定のプレゼント「初夢お宝売り」(写真:左下)の様子です。先着400名様限りということで、配布前から大勢の方が並びました。「宝船」を、毎年楽しみにしている方もおりました。「初夢」で、よい夢見るためには”七福神の乗っている宝船の絵に「長き夜の 遠の眠りの皆目覚め 波乗り船の 音の良きかな」という”歌”を書いた一枚紙”を枕の下入れて眠るとよいとされており、江戸時代には「宝船売」もいたようです。どんな”初夢”を見ましたか?悪い夢を見た場合には、翌朝には”この絵”を川などに流す習慣もあったようですが、、、
 「むらのお正月」では、体験もたくさんありましたが、どの店先もいっぱいでした。「商家の町並み」「瀬戸物の店」では、「絵付け」の体験です(写真:左上)。ご家族での体験ですが、お父さんの絵の細かいことに驚きました。出来上がりが楽しみですね。「商家の町並み」「紙の店」では「押し絵」の体験です(写真:右下)。「風土記の丘資料館」では、「勾玉作り」です(写真:左下)。次は、「琥珀(こはく)」でペンダントでも作って、お母さんにプレゼントしてはいかがですか。今年も、「商家の町並み」に「仲田一夫」さんの作った「凧」が揚げられました(写真:右上)。 
 こちらは、「上総・下総の農家」のお正月の「昔の遊び」です。「上総の農家」の「かるたとり」では、お母さんが”読み手”になって、娘さんとお父さんが”絵札”を競ってとっていました(写真:上右)。「下総の農家」では、”座敷”では「福笑い」(写真:上左)です。庭先では、「独楽回し」や「羽根つき」です(写真:下右)。「羽根つき」は、強い風で大変そうでしたが、ご家族・友達で楽しくやっていました。「ベーゴマ回し」も大繁盛です。「ベーゴマ」が回せるようになった子どもさん(写真:下中央=うれしそう)が、ボランティアさんから”紐の巻き方”を教えてもらっていました(写真:下左)。「ベーゴマ」は紐を巻くのが大変で、それであきらめてしまうそうです。ボランティアさんは、はじめに”紐”を巻いた「ベーゴマ」で”回せる楽しさ”を教え、その後で”紐”の巻き方を教えてくれます。 
 「上総の農家」にも”行列”です。何の行列かわかりますか。「白玉入りおしるこ」(写真:左下)に並んだ行列なのです。
 「上総の農家」の、とても”豪華”な「正月飾り」を見ながら、「白玉入りおしるこ」を味わいます。寒い中でも、餡子(あんこ)の甘さのあったかい”おしるこ”、ホットしますね。 

 「下総の農家」でも、”あったかい食”の体験です。お正月の縁起もの「福茶」(写真:下左)を飲んだ方が「きな粉の味がする」と、そうですね”大豆のお茶”ですね。写真の下中央は、「鶴首かぼちゃ」のポタージュです。「かぼちゃ」というと丸いと思うでしょうが、「へちま」のような形をした”鶴の首のように長い”のが「鶴首かぼちゃ」です。コクがあり、ポタージュで食べるのに最適な「かぼちゃ」です。”かまど”で蒸かされているのは「さつまいも」です(写真:下右)。蒸かしたてを、”フーフー”して食べるが好きです。
 「総屋」2階では「箏(こと)」の演奏です。演奏者は、阿佐美穂芽(あさみほのか)さんです。演奏に入る前に、「箏」について説明していただきました。演奏していただく楽器は「箏」で、「柱(じ)」と呼ばれる可動式の支柱で弦(糸)の音程を調整することができるそうです。ちなみに、「琴(こと)」には「柱」はなく、弦を押さえることで音程を調整するのだそうです。また、”流派”によって”弦を弾く爪”の形が違うことも説明していました。宮城道雄の作曲した曲目などを演奏していただきました。”爪”で弾かれた”弦(糸)”が奏でる「箏」の音色は、なんとも”和”を感じさせてくれます。「お正月」にぴったりですね 
 「商家の町並み」では、「獅子舞」の披露です(2日)。お囃子にあわせて「獅子」が踊り、練り歩きながら”頭を嚙む”しぐさをしてました。”獅子が頭を嚙む”ことで、その人についた”邪気”を食べてくれるのだそうです。”悪魔祓い”ですね。また、同道している「大黒様」は、”打ち出の小づち”を上下に振っていました。”願いが叶う”といいですね。 
 「大道芸」の一つとして「手相」です。巧みな”話術”につられて、皆さんご自分の”手相”を見ています。
 こちらも縁起物の「猿まわし」です。「猿まわし」は、”悪しきを去って、良きことを得る”という縁起のよい芸なのです。本来は、「正月」などのめでたい時に、人家の門口で「猿まわし」を演じたようですが、現在は小道具などを用いショーの要素が多くなっていますので、大勢の方が見やすい「農村歌舞伎舞台」で演じていただきました(3日)。一度で成功しないでおちゃらけるところや、人間の言葉がわかるかのようなふるまいに見入ってしまいました。   
 最後は、「チンドン獅子舞」です(3日)。普通は祭囃子にあわせて踊る「獅子舞」ですが、”鉦”と”太鼓”の鳴物が特徴的なことから”チン””ドン”と呼ばれる派手な衣装の”チンドン屋”の演奏にあわせて踊る「獅子舞」です。「商家の町並み」はもとより、「上総の農家」「下総の農家」「風土記の丘」でも演じていただきました。こちらでも、「獅子」に頭を出して”頭を嚙む”しぐさしていただいていました。 
 「ぼうじろー」も、”頭を嚙んで”いただきました。これで、「ぼうじろー」も”悪魔祓い”ができました。しかし、「獅子」が食べるのは”人についた邪気”かな?

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