2017年11月1日水曜日

霜降(二十四節気)楓蔦黄(七十二候)11月2日~6日 楓色づき、菊開く

 七十二候は、秋の最後「楓蔦黄(もみじつたきばむ)」です。楓(かえで)や蔦が黄ばみ、紅葉が始まる頃です。「房総のむら」でも、「商家の町並み」の「堀割」で一部ですが色づきはじめました。でも、房総の「紅葉の見ごろ」は、例年ならば11月中旬から12月上旬頃です。この時期は、「ケヤキ」や「イチョウ」も黄ばみ始めましたが、一番目立つのは「チューリップツリー」とも呼ばれる「ユリノキ」の黄ばみくらいです。
 「商家の町並み」「辻広場」の「江戸の花卉(菊)」の展示です。千葉市の嶋田清司さんが、丹精を込めて仕立てた「江戸菊」です。毎年この時期に展示させていただいています。今年は、小菊で飾られた「餅をつくうさぎ」と「女船頭さん」の「菊人形」のほか、1本の苗から9本、10本の枝を伸ばして仕立てた「中菊」の展示です。花は、これから少しづつ開いていきそうで、満開が楽しみです。
 「菊花開(七十二候:10月13日~)」では、まだ開かなかった「房総のむら」の菊ですが、「江戸の花卉(菊)」の展示には間に合いました。
 「安房の農家」の前のみかんです。房州では「ぶうらみかん」と呼ぶとか。筑波名産の「福来(ふくれ)みかん」と同じ品種だそうです。普通のみかんに比べ小さいですが、皮が黄色っぽく、香りが高く酸味が強いのが特徴です。畑には落花生を乾燥させている「ぼっち」も見えます。秋の景色です。
 「安房の農家」の前の畑の紫色の花に、「ベニシジミ」と「ハチ」がいました。この紫色の花は、何の花だかわかりますか?答えは、「らっきょう」の花です。「らっきょう」の紫色の花が一斉に咲くときれいかもしれませんが、「房総のむら」ではそうはならないようです。
 畑から「下総の農家」の田んぼに降りると、稲刈り後の株から伸びた葉に「オオアオイトトンボ」の夫婦がいました。田んぼの周辺や上空には雄と雌が一体となった「アキアカネ」もたくさん飛び交い、田んぼに残ったあちこちの水たまりに、雄につかまった雌がしっぽの先をチョンチョンと水面につけて卵を産みつけていました。この日は、他に大きな「カマキリ」や「オンブバッタ」などたくさんの虫たちにも出会いました。
 こちらは、「商家の町並み」「菓子の店」の実演「練切り」です。白あんに色を付けて、繊細な細工を施し、菊をかたどった「上生菓子」を作っていただきました。実演者は、匝瑳市八日市場の「鶴泉堂」店主の大川功修さんです。「鶴泉堂」は、「初夢漬」(一口で言うと小なすの砂糖漬け)で有名な1781年創業という和菓子店です。「房総のむら」では、お父さんからのお付き合いです。実演を見ていた子供たちが、「おいしそうだね」と。
 「下総の農家」の「昔のおもちゃあそび」に、お母さんと子どもたちが来ました。子どもたちが「けん玉」で遊んでいました。実はこの前に、お母さんが「ベーゴマ」を回せて感激し、もっと続けたかったようですが、、、そして、お母さんは、「雨が降り出す前に、子どもたちに外での体験をさせたい」とおっしゃって、新鮮野菜の収穫体験に向かいました。また、お昼からは「赤飯」も食べていただきました。農家の二階も楽しかったでしょう。また、遊びに来てください。
 「房総のむら」の今年の企画展は、「農具」です。10月7日~11月26日で、「風土記の丘の資料館」で展示中です。その企画展の関連体験として、「せいろで蒸した赤飯をたべよう」を行いました。「上総の農家」のカマドにのせた「せいろ」で蒸した「赤飯」を食べていただきました。多くの方が、「炊飯器で炊いたご飯とは違う」「おいしい」「家庭ではせいろは使えない」との感想でした。

0 件のコメント:

コメントを投稿