2017年10月6日金曜日

房総のむらの花だより

 本日は、資料館から上総の田んぼ、竹林の坂、上総の農家を巡り、堀割を通って資料館へ戻りました。

●カナムグラの雌花が観察できました。その形はビールの原料の一つである同じアサ科のホップの花に似ています。雄花は雌花よりも圧倒的に多く観察できます。
●アキノタムラソウの花期はそろそろ終わりです。ヤマハッカと花色が似ています。
●ハマヒサカキにツボミが出来ています。初冬に開花します。果実は一年後の同じ時期に実ります。
●キバナアキギリは最盛期です。林床の草刈り時期が例年より遅いので、今年はこの光景が見られます。
●ヒガンバナの花が終わり、果実が出来ました。種は出来るのですが芽生えることはありません。
●堀割周辺では、ゲンノショウコの白花と赤花、ヤブマメの紫色の花、スズメウリの白い果実が見られます。
 また、ススキに似たオギも生えています。オギ(荻)はススキと違って茎の周りの葉が剥がれ落ち、竹のような姿になるので区別できます。
●クサギの葉と果実は、それぞれ草木染めとして利用できます。
●フウセンカズラは雌雄異花だそうです。区別の方法は研究課題です。

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◎以上は、むらの自然ガイドボランティアさんからの写真と記録です。9月29日(金)の観察に基づいています。(風)


※自然観察会のお知らせ
  自然ガイドボランティアでは、月に一回、土日を利用して来館者を対象とした「自然観察会」を開催しています。
 10月は下記の予定で行いますので、興味のある方是非ご参加下さい。
○日時 :10月8日(日)午後1時30分から1時間程度(雨天中止)
○集合場所 :総屋前
○今月のテーマ :「名前に『キリ』がつく植物」
○参加費 :無料(むらの入場券必要)

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