2012年12月27日木曜日

今年もお世話になりました。

房総のむらは、12月24日から1月1日まで1年で最も長い休館に入りました。家々がしまった状態の商家の町並みは、どこか寂しく感じられます。松飾りが来館される皆様をお待ちしているかのようにそよいでいます。
1月は2日・3日の「むらのお正月」で幕開けです。獅子舞や猿まわしなど行事が盛りだくさんです。なお、この2日間は開館時間が9:30から16:00と短くなっておりますので、ご注意を!皆様のご来館をお待ちしています。(す)

2012年12月22日土曜日

国宝のようなきのこの標本


今年度の企画展「里山の暮らしといきもの」は終了しましたが,そのなかで,房総のむらで採集された,新種のきのこの標本も展示しました.●シモウサアシブトホコリタケ Lycoperdon shimousanum Kasuya というきのこです.●房総のむらでは,昭和の終わり頃から,毎年,千葉県立中央博物館とともに,野生きのこの観察会を実施し,採集された標本類(房総のむらのものは現在約1400点)は,中央博物館で標本として保管され,貴重な研究の材料となっています.名前のつかない未知種であっても乾燥し,ラベルを添付し,標本にして研究者の研究を待つのです.●このきのこは,1991年10月6日の観察会で採取されたものでした.属名だけの「名無し」の標本は,筑波大学の学生であった糟谷大河さんのもとにわたり,調査の結果,世界のどこにも採れたことのない新種であることが明らかにされ,2006年に学術誌に発表されました.いまだに「房総のむら」でしか採集例がありません.●今回の企画展では,里山として管理されている自然は貴重であることをご覧いただきましたが,今回の新種のように,まだまだ名前のつかない生物も,房総のむらのような里山環境に見られる,ということを知って頂くために,世界に1点しかない,ある意味で「国宝」級の標本(正基準標本,ホロタイプ)を展示しました.●また,もうひとつ興味深いのは,今回の新種は,専門家がみつけたものではなく,観察会に参加した一般の方々が見つけたものだ,ということです.市民の協力を得て,はじめて日本や世界の生物種の目録づくりが,すすむのだ,ということですね.

2012年12月9日日曜日

ぼうじろー、町並みをゆく

先月デビューしたばかりの、房総のむらマスコットキャラクター「ぼうじろー」が、町並みに登場!
お客様に囲まれて、楽しいひとときを過ごしました。
天気の良い週末には、ひょっこり顔を見せる予定です。運よくお会いすることができたら、仲良くしてくださいね♪(は)
(登場日時は、未定です。)