2011年8月31日水曜日

登り窯の修復が始まりました



地震で半壊していた登り窯の修復が始まりました。昨日、今日と見慣れたボランティアの皆さんが集まって、2番と3番の部屋の修復です。

火曜日・水曜日の週2回ずつでしばらく修復作業を行う予定です。ボランティアのみなさん、予定があえば、ぜひまたご参加ください。(す)

2011年8月28日日曜日

黄泉の国探検ツアー



8月28日(日)快晴 真夏の日差しの中を岩屋古墳へと向かう。長い長い行列に続く。この土の山全体が古墳だ。1辺80m、全部人の手で盛り上げられたものだ。入り口右手の大石は約2トンはあるという。筑波山のふもとから運ばれてきたらしい。うす暗い石の部屋をのぞく。大人も子供も、おそるおそる覗く。古代人の最後の眠りの場所を見た。石室の中は意外と涼しい風が吹く。ori

旧学習院初等科正堂のコスモス畑


 旧学習院初等科正堂近くにあるコスモス畑ではコスモスが咲き始めました。昨年タネがこぼれたと思われるキバナコスモスが目立ちますが、その間に一分~二分咲きでコスモスも咲いています。これからさらにピンク色の花が目立ってくるのではないでしょうか。(ひ)

色づいてきました。

 アカネ類が色づいてきました。マイコアカネは小型のアカネで、顔が蒼く変色します。このほか、ノシメトンボやナツアカネの色も赤みを増しています。夏の間、標高の高い場所に行ったアキアカネもそろそろ戻ってくるでしょうか。(ひ)

2011年8月26日金曜日

ミヤマチャバネセセリみ~つけた!

 原っぱや畑では、小さなセセリチョウの仲間が飛び回っています。みんな似た格好をしているのですが、良く見ると、翅(はね)の模様が違います。
 今日は上総の畑のケイトウにいろいろなセセリチョウがいたので、撮影していました。すると、若干大きめのセセリチョウ。後翅(うしろばね)の付け根に白い斑点があります。ミヤマチャバネセセリです。北総地域では普通に見られると聞いていましたが、房総のむらでは初めてです。ちなみに、2006年の千葉県レッドリストでは、重要保護生物として挙げられています。(ひ)

田んぼの生き物




 このところ、雨が降ったりやんだりで、下総の水田では、わら用のヤマトニシキという稲を刈り取った後の田んぼに水がたまっています。その中をのぞくとたくさんの生き物たち。モノアラガイやアメンボ、コシマゲンゴロウ(写真)などのゲンゴロウの仲間。水の上ではギンヤンマやウスバキトンボ、シオカラトンボなどが飛び回り、にぎやかな水辺です。ぜひ雨の合間に見に行ってみてください。(ひ)

かんたん仕掛けで小魚とったよ^ ^v

房総のむらのお堀には、放流されたコイやフナ、クチボソや金魚?、アカミミガメ(周辺からうつり住んだようです)などがい~っぱいいます。

そこで今年はペットボトルでかんたんに作れる仕掛けを作ってもらい、お堀の魚をとってみました(なんと釣りもできちゃう!!)

魚とりや木の実ひろいって、子どものころから何となくウキウキしませんでしたか?

あんのじょう、子どもたちは魚とりに大興奮でした。短い夏休みのちっちゃな思い出になったかな・・(も)

2011年8月23日火曜日

草木染の糸

下総の農家の機織り小屋の前に、3色の糸が干してありました。草木染でしょう。青や緑に美しく染まっています。その隣ではアカメガシワの葉が干してありました。今度はどんな色に染まるのでしょうか。(ひ)

龍角寺78号墳の植物

 78号墳は、風土記の丘資料館わきにある、大きな円墳(えんぷん)です。この古墳の周辺には、たくさんの野草が生えています。そこで、今年は夏の草刈りをやめてみました。全体的に草丈(くさたけ)は高くなってしまいましたが、よく見ると懐かしい草花がみられます。今見られるのは、ツリガネニンジン(写真)やワレモコウ、タカトウダイなど。今は自生地が少なくなったオミナエシも咲いています。

 植物の豊富な78号墳ですが、園路を外れて柵の中に入るのは禁止。お客様の安全と、地面が踏み固められて、草地が荒れないようにするためです。

 ここ以外にも、古墳広場の一部など、夏の草刈りを控えた場所があります。秋の草刈りが始まるまで、秋の山野草をお楽しみください。(ひ)

2011年8月21日日曜日

とんぼ草ってどんな味?

本日は「むらの寺子屋」の第二回目を開催!あいにくの雨でしたが、お子様の参加もあり、“スベリヒユ”という畑によく生える雑草を摘み(写真)、調理をしました。
このスベリヒユは、葉の形がとんぼの羽根に見える事から“とんぼ草”とも呼ばれています。
千葉ではあまり食べる習慣がないのですが、お召し上がりいただいた皆さんからは「美味しい」との声が。少し酸っぱいのですが、茹でるとあまり感じなくなり、沢山おかわりされている方も。
さて次は、どんな「雑草」を皆さんに食べていただきましょうか(み)

2011年8月18日木曜日

ギンヤンマの敬礼?

 水田の上をギンヤンマが飛んでいます。房総のむらではあまり見ないのですが、今年は数匹が飛び回っています。

 ヨシにとまっている個体を見つけたので写真を撮ってみました。拡大してみると、なんか変な格好をしています。トンボはよく額をこするようにして、触角の掃除をしています。おそらく、そんな一瞬だったのでしょう。敬礼しているようで、ユーモラスです。(ひ)

カワセミ

 上総の農家の水田を歩いていると、2羽の鳥が、ガマの葉の間でもつれあっています。青い羽根が見えたのですぐにカワセミであることはわかりました。

 それにしても繁殖期には遅いので不思議に思っていると、一羽の頭がいやに黒いことに気づきました。巣立って間もない若どりなのでしょう。2羽は親子もしくは兄弟(メスなので姉妹?)なのではないでしょうか。(ひ)

2011年8月17日水曜日

コバギボウシ

 コバギボウシの花が咲き始めました。ギボウシの仲間で葉がへら状になります。別名ミズギボウシと呼ばれるくらい、湿った場所が好きなのですが、房総のむらでは林の中に点々と生育しています。写真は復元竪穴住居付近で。色の濃い、細長いラッパ状の花が、林の中で涼しげに風に揺れています。(ひ)

わら細工コースは稲の青刈りから!

4月に植えたヤマトニシキの稲は、背丈が1.2mにまで育ちました。
 さっ!夏の太陽がギラギラと眩しいなか「青刈り」作業開始です。
青刈りは、お米はとらずに青々としたわらを獲るものです。7月末から8月上旬の稲は背丈がちょうどよく、青みも深いため、もっともしめ縄作りに適しています。色がさめないように1~2日間で乾燥させて仕上げていきます。
 でも、暑い中の作業でとても大変・・。
 残り4回のコース、ひたすらわらとつきあっていく予定です!(え)

アオオサムシ

 オサムシの仲間は、林を徘徊(はいかい)して死体などを食べる、森の掃除屋です。触ると特有の臭いがあります。アオオサムシは、緑がかった体が、光を反射してきれいです。

 さて、写真のアオオサムシ、実は8月12日に資料館内部に侵入し、捕獲されました。そして、縁日・夕涼み、休館日の間、コーヒーのビンの中に忘れ去られていました。ところが、今日の朝、恐る恐るビンをのぞいてみると、ガサガサと動き出しました。すごいやつです。室内とはいえ、まる4日も飲まず食わずで過ごしていたのです。

 そこで、通常では動きの速いオサムシなので、弱っているうちに撮影しようと思い、林に放してみました。ところが、これがまた素早い。通常の動きと変わりません。本当にすごいやつです。何回か捕まえては、放し、ようやく、ぼやけた写真ですが、撮影することができました。このあとすぐに、アオオサムシは林の中に消えてゆきました。(ひ)

2011年8月13日土曜日

むらの縁日・夕涼み 一日目




 むらの縁日・夕涼みが始まりました。おしまいは、打ち上げ花火で締めくくり。小さめの打ち上げ花火11発でしたが、間近で、しかも浴衣姿が多い(浴衣の方は入場無料)風情のある中でみる花火は、趣(おもむき)がちがいます。残念ながら明日は打ち上げ花火はありませんが、明日も午後8時まで開館し、楽しい催し物をご用意しています。皆様のお越しをお待ちしております。(ひ)

2011年8月10日水曜日

お盆の行事が始まりました。

 房総のむらの各農家(上総の農家・下総の農家・安房の農家)では、お盆の行事が始まりました。一般的には、8月13日から15日に行うところが多いですが、房総のむらでは、12日まで行います。今日は盆棚(ぼんだな)作りと迎え火(むかえび)を行いました。盆棚は各農家で形が異なります。上総の農家では、子どもたちと一緒に迎え火を焚(た)いて先祖の霊(れい)をお墓から家に迎え入れ、仏壇(ぶつだん)の前に作った盆棚に祀(まつ)りました。12日には、お盆の終わりの「送り火」を行います。どなたでもご参加いただけます。(た)

ヌマトラノオ

 ヌマトラノオはオカトラノオに似ていますが、湿地に生えます。葉も小さく端正で毛はあまり目立ちません。また、写真では寝た花穂が映っていますが、花穂はまっすぐに立つものがほとんどです。房総のむらでは風土記の丘エリアの水生植物園に咲いています。(ひ)

2011年8月9日火曜日

アキノタムラソウ

 アキノタムラソウは7月の初めから咲いていますが、最近とみに目につきます。薄紫色の小さな花を長く伸ばした穂につけるので、一本一本の花穂はそれほど目立ちませんが、群生していると見ごたえがあります。明るい林が好きで、風土記の丘エリアの古墳広場周辺の群落によく花がついています。(ひ)

博物館実習

8月2日から7日にかけて、博物館実習が行われました。
今年は10名の学生さんが、学芸員資格の取得を目指し、汗を流しながら実習に取り組みました♪
土器の梱包(写真上)と、七夕馬の調査実習の様子です。
ここでの経験を、これからの人生に生かしていただければ幸いです!
暑い中、お疲れ様でした\(^o^)/(は)













2011年8月7日日曜日

黒いカナブン

 最近見つけた、樹液が出ている場所に行ってみると、カナブンがたくさんたかっていました。でも、中に真っ黒なのが混ざっています。カブトムシのような黒。クロカナブンというそうです。あまり、見ない昆虫ですが、大発生することもあるそうです。
 数匹集まっているので良い写真が撮れると思ってファインダーをのぞいていると、後ろから「ブーン」という怪しい音。オオスズメバチがやってきて、カナブンを追い払ってしまいました。ちょっと頭にきましたが、相手はオオスズメバチ。その場からそっと離れました。(ひ)

ナタマメ

 上総の農家の畑ではナタマメが咲いています。薄紫色の大きな花をつけ、やはり大きな実ができかけています。

 食用としては、もっぱら若い実を使い、福神漬けなどに利用されます。(ひ)

畑の風景




 上総の農家の畑で、ハブソウを望遠レンズで撮ってみました。普段、昆虫や花をアップか広角レンズで撮影しているので、背景のぼやけ方が新鮮です。同じ景色でも、撮影の仕方によってぜんぜん違うことを、改めて感じました。

 ハブソウは5枚の花びらが開く、マメ科植物の中では少し変わった植物です。日本にわたってきたころ、ハブに咬まれたときに効くということでこの名前がついたのだそうです。(ひ)

2011年8月6日土曜日

キツネノカミソリ



 林の下ではキツネノカミソリが咲き出しました。ヒガンバナに似た小さなオレンジ色の花です。ヒガンバナと同様、開花時期には葉はでません。房総のむらでは、林の下に群生する場所が何ヶ所かあります。特に、水車小屋周辺では毎年群生して花を咲かせます。

 なお、林にはマムシなどもいますので、花に夢中になって、道を外れて林内に入ることは無いようにお願いします。(ひ)

イネの開花

 上総の農家の水田では、イネが開花していました。といってもイネの仲間に花びらはありません。お米でいえば、籾殻(もみがら)の口が開いて、中からおしべが出てくるだけです。しかし、香りはあって、辺りには精米したてのお米のような匂いが漂っています。

 開花中の天気は収穫量を左右します。あと、数日晴れが続いてほしいものです。(ひ)

タマムシの産卵

 タマムシは、枯れた木に産卵します。風土記の丘資料館近くの広場は、成虫が食べるエノキの下に薪が積んであり、タマムシのよい生育地となっています。先日までは、エノキの上の方を飛び回っていましたが、今日は低いところを飛んで、薪に止まっていました。よく見ると、木の割れ目などに産卵管を挿しています。来年もたくさんのタマムシが発生しそうです。(ひ)

2011年8月5日金曜日

七夕の日に・・・・

七夕と聞くとおり姫とけん牛が1年に1度だけ会える日、そっ、7月7日を想像しますよね・・そんな七夕の日に千葉県では、七夕馬が作られています。
でも、それは旧暦のお話!!

今日は下総地方の七夕馬をご紹介!!我孫子市岡発戸近郊では、まこもを材料として雄と雌の馬を作ります。たてがみには田植えが終わったあとお供えした苗を乾燥させたものを利用します。2匹の馬は向かい合わせにして土間の入り口のひさしに1年間飾っておきます。

よ~く馬を観察すると、後足がまっすぐにのびています。これは馬が空を飛んでいる様子を表しています。

年に一度の七夕馬作り!今後もこの技術の継承をしていきたいです。(え)